デファクトスタンダードを目指す、FILAによる新レスリングスタイル

国際レスリング連盟(FILA)は、2006年に新しい競技種目としてグラップリング競技を採用しました。この競技の要素は、オリンピックスタイルレスリング、ブラジリアン柔術、そしてその他の関節技を取り合う格闘競技(いわゆるサブミッションレスリング競技)から成り立っており、異種混合的な競技です。

選手は、スポーツマンシップ、フェアプレーの精神を高く尊重し、競技中に故意に相手を負傷させないことが競技理念のひとつで、白熱したスリルある競技で観客に楽しみやすい競技となることを目標に挙げ、将来的にはオリンピックの競技種目になることを目指しています。

競技種目は、ブラジリアン柔術や柔道のように胴着を着用して闘う「Gi(ギ)」、そしてTシャツやラッシュガードとハーフパンツ姿で闘う「No‐Gi(ノーギ)」の2種類があり、レスリングと同様、マット上で競技が行われます。種目名にある、「Gi」とは、日本語の着(ぎ) を意味しており、日本の伝統的な格闘技が、世界に与えている影響力を感じます。

これまでに、ヨーロッパを中心に、アメリカ大陸などで数多くの国際大会が開催されています。

2008 年12 月にスイスで第1 回の世界選手権大会が開催され、米国、フランス、カナダの選手が多くのメダルを獲得しました。

日本からは3 名の選手が参加、Giに久能隆徳選手、No‐Giに鶴屋浩選手が出場し、それぞれ銅メダルを獲得しました。

ルールの特性上、ブラジリアン柔術、コンバットレスリング、サンボ、総合格闘技などサブミッション技術を有する他競技の選手の参加が増えれば、ますます日本人選手の活躍が期待できるでしょう。


< 競技について>

レスリングのシングレットのように、ユニフォームにコーナーカラーの色指定はない。試合はサブミッションによる一本か、ポイント差などにより勝敗が決まる。

ピンフォールはない。

日本グラップリング委員会
Japan Grappling Committee
〒150-8050
東京都渋谷区神南1-1-1 岸記念体育会館416号
担当:鎌賀秀夫
電話:03-6416-8402
▲ページトップ
|Home|News|About JMAGA|Belt Wrestling|Brazilian Jiu-jitsu|Combat Wrestling|Grappling|Ju-Jitsu|Kurash|
|Muaythai|Pankration|Seni Bela Diri Pencak Silat |Shooto|Wrestling|Pancrase|World Victory Road|ZST|