日本古来より存在する柔術。この柔術競技は、日本が生んだ魂をヨーロッパ人が彼らの感性で開花させた競技です。
日本では、1990年代前半に米国で開催された総合格闘技大会に、当競技出身のオランダ選手が参加したことで、そ
の存在が広く知れ渡ることになりました。その後、「ヨーロピアン柔術」と呼ばれていた時期もありますが、競技の正確
な概要が国内で紹介される機会は多くありませんでした。
競技のイメージは、大ざっぱに言えば「寸止め空手+グラップリング」です。
現在、世界的運営を行っている、世界柔術連盟(IJJF) は、1977年にドイツ、イタリア、スウェーデンの国家連盟の協力により、ヨーロッパ柔術連盟として発足しました。その後、1987年にヨーロッパの主要各国が会員となったのを機に、世界柔術連盟が創設されたのです。
日本国内においては、1997年4月に、当時の世界連盟財務長であったポール・ホグルンド氏の依頼により、現会長
である原田氏を中心として、全日本柔術連盟(AJJF)が発足しました。